忍者ブログ

archaique.


根性無しな趣味ゲーマー、むど(抱え落ち免許皆伝)のmixi共用ブログ

[117]  [116]  [115]  [114]  [113]  [112]  [111]  [110]  [109]  [108]  [107

Nov25*2024


[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Dec07*2010
#review
comments[0] ▼

HOSTPITAL. 6人の医師 レビュー

■HOSPITAL. 6人の医師(Wii)(音出る)

冷静になったところで本腰入れてレビューしマスカー!
特にネタバレは無いです。
私はこのゲームもっと売れろや!と常々思っているから
所々販促してますけど怒らないでね! みんな買ってね!



70/100点

個人的にかなり好きなんで85~90つけたいんだけど
客観的に見ると、やっぱり診断と検視が足引っ張った。


●シナリオ
普段はシナリオ評価しないんだけど「医療ドラマ」をプッシュしていたので敢えて書く。

外科・救急・整形外科・内視鏡・診断・検視の6つの医術と医師たちが
それぞれの患者を巣喰う病魔と闘いながらも個々人の内面と向き合い、
中盤から1本に集結し、クライマックスへと駆ける「HOSPITAL.」。

基本的には前回のインプレとあまり変わらず。
「何か足りない」と「やたら濃い味」がアンサンブルになっていて、
胡椒の偏った野菜炒めをまだらに喰ってるような感覚。どの野菜から片付けるかはプレイヤー次第。

特に時間を取られて嫌が応にも目立つ検視シナリオが実に唐突に本シナリオに食い込んでくるため、
カドゥケウスと別物でありながらカドケプレイ済でないと呆気にとられかねない展開は
評価としては残念ながらマイナスをつけざるを得ない。無念・・
ミラ・キミシマというキャラクターに興味を持てたならともかく、
初見では興味を惹くのはむしろインターフェイス的にも始めに並ぶ外科のCR-S01で、
ラスト配置かつデザインもシナリオも隔離されたミラに前知識なしで注目するのは難しいのかな、と。
CRが悪いってワケじゃないのだけど・・この辺は文字に表すなら「モヤモヤ」なので
実際にプレイしたら分かってもらえるかなー(販促)

もしプレイ前にこのレビューを読んでいる人がいたら、
ぜひミラ・キミシマに注目して遊んでほしいな!と!
カドゥケウスZ(Wii版のカドケ1)のミラシナリオをクリアしてると辛うじてニヤリとできると思います。

救急と整形はストレートに伝わりやすく、システムを邪魔せず盛り上げる熱さがあって良。
内視鏡は海外向けエンタメなんだろうな…と頭で理解できるものの、
なんかどうでもいい話だなあと思ってしまった。キャラ設定だけでゴリ押ししてる。
診断は、終わってから俯瞰で見ると良かったなー!と思えるんだけど、
ADV形式なので探索がシナリオのテンポを殺してしまうためプレイ中はヤキモキするかもなあ。
検視はミニゲーム的な割に性質上プレイ時間が長く、
シナリオを細切れにせざるをえないためやっぱりすぐにはストンと落ちなかった。

ただ物語後半の重要ワードはちょっと検索するだけで深みが変わるので
それすら面倒な人はシナリオ評価を下げるのでなく根底から無視した方がいいと思う。
テキスト形式の物語は、知らない単語を調べながら読めってせんせーがゆってた。
とにかく言えるのは「親切に全貌が明かされると思うな」。
腑に落ちないミッシングリンクもあるといえばあるけど、
想像力を働かせば見えるところも多いので、漠然と与えられる情報を飲み込むだけでなく、
常にアンテナを立てて自分から繋げて行くことで楽しめるコトもあると思う。


●演出・BGM
演出は案外ざっくりしていて良し。
基本的にスキップできちゃうんだけど
アトラスゲーはいつも名実共に備わった声優さんを起用されるので
口説きゲー以外に声要らねえだろ派の私もうっかり聞き入ってしまうのだった。
声の力ってスゲー!
メインのコマに注意を引かせつつ、サブの薄暗いコマにも
死角や背景の情報を配置しておく手法はこの形式ならではかと。
あとBGMがメニュー画面で放置してても邪魔にならないくらい良い。
ルートによっては、処置状況でのBGM変化が組み込まれているのも懐かしくて好き。
EDテーマ(公式サイトのデフォルトBGM)がカッコイイのでクリア時の余韻が素敵だった。


●UI
インターフェイスも全体的にかっこいいのだけど
メニューは公式推奨の時系列プレイしようとするとちょっとめんどくさかったり
(時系列ショートカットキーでもあればなー)
オペ中のフキダシが患部にまるかぶりして邪魔だったり、
その辺りはもうちょっと詰めてほしかったなあと思う。
オペ時のツール選択については、カドケの頃に絶賛したとおり
慣れるまでクセがあるけど覚えてしまえばスゲー楽っていうか
難易度が上がる頃には体が覚えているのがカドホスかな、と。
でも整形外科のリモコン振りはどうすりゃ良判定なのか分かりづらいのが難かな。

内視鏡はトラウマにすら成り得る特殊さだけど、
ユニークなので嫌いではない・・が特に好きでもない・・
平面勝負だったカドゥケウスと違って「奥行き」に重点が置かれていて、
前例が無いだけに不安はあったけど初出でこの完成度は素晴らしいなと思う。
まーでも閉創が無いからおわったー!て感じがしないんだよね・・

大手術を行うゲームなので臓器や血が苦手な人はその時点で躊躇すると思うのだけど、
HOSPITAL.の場合は従来のカドケに比べてかなり表現がマイルドになっているので
気になるなら公式のプレイ動画を見て、イケるかどうか判断してほしいかなー
慣れてる人からすると出血がトマトゼリーだったり腫瘍がフジツボ風船だったり
何をしゅじゅちゅしてるんだろう…俺…状態になるかもしれないくらいなんだけど。
逆説的に言えば、この表現で具合が悪くなるほど想像力が逞しく感受性が高い人にこそ
ぜひプレイしてみてほしいんだけどねー


●その他
命を救うはずが死にゲー(自分が)なのでリトライやゲームオーバーはあっさりしてて良い。
だけどゲーム的に周回プレイしないはずのADV形式の診察・検視を
ドクターメダル(実績)のために何度かプレイしないとならないのはあまり好かない。
特に検視のまとめシーンはほんっとスキップさせて欲しかった。
あと前のインプレでも言ったけどレジデントまじヌルかったので
レジデントとスペシャリストの中間からスペ寄りくらいの難易度が初期解放されてたら良かったなー
難易度の表示をイージー/ノーマルにしなかったのはナイスな仕様で、
手加減を加えたのがインターンじゃないんだよ、
ゲームの腕を問わずざっくり進められるのがインターンだよと。
まあ以前の難易度表示は Easy/Normal/Hard というより Hard/Harder/Hardest だったからね・・


●総括
こんな感じで、挙げた欠点をまとめると丁度当社比30点分くらいになる。
検視にケチつけまくってるけど私キミシマ先生超好きだから検視ルートすげえ楽しんだよ!
なんつーかマジ収録お疲れ様でした・・あけのさあん!(恒例)

ちなみにシナリオ・演出・システムを合わせたときに随一だったのが救急のマリアルートで、
プレイヤーとキャラクターの心境、オペの状況、BGM、二転三転する展開、
全てがしっかりと咬み合ってて、一番心にグッときたのがこのルートだった。
(カドケZのレビューを読んだ人には分かりやすいと思うんだけど
 月森が超執刀に目覚めたときのあの感じが、マリアルートに受け継がれています)
救急ルート、実は唯一死人が出るし、死なせてもクリア出来るんだけど(最初から死んでる検視はともかく)
うるせー絶対全員救うんだ生きろてめえら!と躍起になってトリアージタグを行ったり来たりした。
結局パンデミック後の難易度スペシャリストでついに黒タグを出してしまうのだけど。
いやあホントいい仕事しますよね

ルート別インプレはネタバレしている以前の記事を参考にしてもらうとして、
HOSPITAL.の本気レビューは以上ってことで!
PR

name:






最新コメント
ブログ内検索
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


Please do not upload my fanworks to other websites, copy and reproduce from them without permission.
忍者ブログ [PR]