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根性無しな趣味ゲーマー、むど(抱え落ち免許皆伝)のmixi共用ブログ

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Dec06*2008
#review
comments[5] ▼

デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王レビュー

■デビルサマナー 葛葉ライドウ対アバドン王

50/100点。

以下詳細。

1.シナリオ

勢いに任せず、骨組みから作り上げようとした感はあるものの、
テキストと演出がWで酷く、盛り上がらないどころか要所要所で盛り下げられる。
じわじわ這い寄るような恐怖をイメージしていたとしても説明不足で理解しにくい。
正直相当序盤でやめたくなっていたので、最後まで引っ張れないシナリオということで大きく減点。
やろうと思えば盛り上げようもあったと思うんだけど・・

ただでさえお使いゲーだったのが一切改良されておらず、むしろ悪化してる。
顕界でのエンカウントが無くなったのもあって、メリハリが足りなくなったのもあるかも。
更にゼノギアスDisc2を彷彿とさせる背景暗転+メッセージの頻度が高すぎる。
毎章ごとにあらすじが入るが、そんなに難解なシナリオでもないと思うんだけど。
捜査会議も冗長。前作の捜査報告書で充分事足りる。

セリフ関連のテキストがお粗末なのも相変わらず。印象深いセリフ無し。
ゴウトの記帳シーンは最初だけでいいよマジ。邪魔。手帳も読みにくいし。
キャラ付けのための口調や方言なども、要点が分からなくなるレベルで読む気が失せる。
序盤の「俺のこと覚えてる?」も(そう何年も離れてたわけじゃなかろうに)大概不自然だが、
中盤辺りから不自然に同じこと2回繰り返すようになったりと、色々と様子がおかしい。
日常っぽいやり取りはかわいかったけど、いざ事件が始まると状況報告だけで薄ら怖かった。

そして演出方面もヤバい。絵の描けないギャルゲーみたい。
さすがにカットインくらいは入れるべきだろう、というシーンがあまりにも多い。
ポリゴンモデルがゆらゆら揺れているだけなのも加えて、概ね何をしているか分からん。
視覚的な情報量が不足しすぎ。手抜きにしか見えない。
普段からコレなら諦めるけど、超力はきちんと作ってあったので突っ込んどく。

シナリオ本編は、シナドが何言ってんのかも分からなかったが、黙示録の浮きっぷりが半端ない。
ルイ・サイファーこそコスチュームが大正モデルで金髪ながらも馴染んではいたが、
その他悪魔のデザインは真のままで悪目立ちしていた。
しかもシナリオに絡まないのでラスダンまで忘れていた。
シナドが何故黙示録を引用したかも曖昧だし、そういった根拠の関連付けが甘く唐突。
マニアクスと絡めるためだったのならもっと上手くやってほしい。
てか「黙示録」って単語は出したらだめなのか?
代替名詞がいちいちクソ長く、単語ひとつでメッセージ送りとか、これもイライラした。

LNCでのルート分けは(どうでも)よかった。
そもそもシナド自身がなんだかどうでもよかったし、閣下も意味深すぎて意味不明だし、
シナド前のボス分岐もCルートだったけど、なんでわざわざ戦う必要あるんだろうと思ったくらい。
ミクロシナリオだと選択肢が世界に与える影響が小さ過ぎてなんとも。
お前の選択で世界がヤバいというより、合体制限フラグをルートで分けただけになってるから、
ルート分けするなら属性によって閣下やヤタガラスがラスボスってくらいやってほしかったな。

以上、本筋にいいところナシ。0点。
はっきり言ってこんなのなら別件依頼を順に解決していくだけのがずっと面白い。


2.BGM

ほぼ前作のアレンジか流用。
ごく稀に新曲か、と思うと3秒くらいで次の曲に切り替わったりする。お粗末。

ラスボス最終段階の選曲は終わってるとしか・・
長期戦必至の展開でループの短い過去曲を使い回す暴挙。前代未聞。戦闘だるいし。
ラストのラストでテンション下がった、曲だけ聴くならともかく、シーンとの組み合わせが鬼畜だ。
個人的な趣味だけど、ラスト一歩前の新曲は通常戦闘に回して欲しかったかな。
今回の通常戦闘曲は燃えない。

そういえば前回書かなかったけど、決定・通知のSEは何だろうねアレ。音質。
ラスダンのラッパの音とか、メッセージめくると止まるのは間抜けてた。


3.戦闘

個人的には前作よりはマシという程度なんだけど独自性が素晴らしい。
ここへきてようやくスタートラインに立った感じかなー。
大きな変更としては仲魔2体同時召喚、コンタクト追加、MAGスケジューリングの導入か。

MAGスケジューリングは弱点を突くメリットが非常に大きく、
ライドウの銃が属性を持たなくなったこともあって、仲魔を召喚する意味が出来て良い。
プレスターンを別の方向へ進化させた、「ライドウ」のシステムとして確立できそう。
回復に関して難易度が下がったので、アクション苦手な人も弱点さえ突けばなんとかなるし。
欠点は味方側のピンチがだらしないというところか。
(プレスターンは敵味方の攻撃にメリハリあるのが魅力だと思うので)
アクションだから仕方ないのかも知れないけど。

仲魔2体召喚は、まあこんなもんかという感じ。3体欲しいけどさすがに邪魔だし。
AIが若干賢くなったのと、オートリピートと単発指示で、忙しなくメニューを開くことが少ないのが良。
(実際のところそれなりにメニューは開くが、他に上手い落としどころが思いつかない)
今回、合体周りが洗練されている(後述)ので、組み合わせを考えるのは楽しそうで良い。
2人セットの悪魔が増えたのもそのためだろうし。同属が多いのでやや揃えにくいか?
命令でいちいちリストを確認するのがちょっとだるい。(スティック操作が下手なだけだけど)
L2/R2に1体ずつ振って、押しながら前もって設定した上下左右か4つのボタン方向に対応させるとか。
ただ押すだけだと打撃に切り替え、みたいな。
もうちょっと直感で命令できたら使役してる感がぐっと上がると思う。
(カドケZ/NBの器具切り替えがいいなーと思ってるので)

コンタクトの追加は昔からのファンとしては嬉しい反面、やはりテンポ殺しだった。
これのためか、戦闘開始直後に作戦メニューが表示されることになったのも残念。
開幕メニューはオプションでON/OFF指定できると優しかったと思う。
(私は開幕△AUTOで飛ばしてからR2命令を出すようになってたけど)
コンタクト中のメッセージスキップが本編より早くなっているのは良いんだけど、
仲魔がコンタクトに参加しようとするのが(任意含め)邪魔。かわいいけど自動介入だけで充分かも。
何より会話スキルを使用した後のカットインがとろい。会話限定のセリフでもないし。
「何もさせない」という選択肢はあるものの、結局ワンクッション置かれるのが厄介に感じた。
事実、仲魔がいない方がスムーズに交渉できた。残念。
内容がハッカーズの焼き直しなので大正舞台の意味が薄かったり、
シメの部分がデビサマでなく真のカツアゲ仕様なのも残念。
(初代とハカズにもカツアゲはあったけど、必ず請求されるってほどじゃなかったと思う・・)

前回述べた豆腐感は特に変更なし。
ヒットストップかかってるけどライドウが思うさま振り抜いてるせいだろうか?
合体技が通常スキルに統合されて出しやすくなったのは良。
強攻撃も弱との役割の違いがハッキリしていて戦闘時の選択肢が増えた。
けど回り込みは乱戦で使えないし、追い討ちは仲魔を召喚してるとまず当たらないので微妙。

瞬間移動が導入されたのに画面外に移動されたときに何のヘルプもないのは勘弁して欲しい。
カメラアングルを任意に変更できないため、よく瞬間移動した敵を見失った。
チュートリアルで「逃げ回る敵には銃を」と言われるが、360度サーチするわけではないのであんまり・・。
画面外の敵はソナーか何かでイルヨーって見せてほしかった。
仲魔の瞬間移動を目で追ってたけど、あんま実用的ではない・・
雑魚数もやたら多い(体感平均で1戦闘5~7体くらい?)ので戦闘に時間がかかりすぎる。
ラスダンはエンカウント率の高さと、今更Lv1桁の雑魚が大量に出るので常時退魔を使用していた。
MAG消費の合体技も、忠義系は妙に演出が長い。雑魚戦はもっとさくさく済ませたい。

アクションが苦手な人もプレイすることを想定しているためか、
「強い敵」の表現が「固い。当てるチャンスが少ない(待ち時間が長い)」くらいなのが難。
仕方ないことだろうし、これといった代替案も無いんだけど、
上手くても下手でも「面白い」には繋がらないだろうなと思う。
「何かしようとしている!」は、あからさまだけど優しいし見た目がハデでよかった。

非常に個人的な不満も多分に含んでいるけど、
欠点を克服すれば他に類を見ないシステムとして魅力的な要素になると思う。


4.悪魔合体

レベル上げ、忠誠度上げ、御魂合体、思い出スキル引継など、
長く遊ぶことが有利に働くシステムに変更されて、非常に良。
今回、各セーブポイントからも合体できるようになったのも合体好きには嬉しい。
仲魔のレベルアップも早いので、やはり戦闘時間が長いのが悔やまれる。
合体事故を比較的容易に起こせるのも良。忠誠度MAX合体でアイテムをもらえるのもいい。
悪い点を上げるとすれば、合体前の最後の挨拶が飛ばせないことと、
思い出スキルのネーミングセンスくらい。(他になかったのか・・)
さすがに管属が少ないのでレシピの物足りなさは拭えないが、
前作から悪魔数とスキル数を増やすだけでなく、前向きな改善がされていて素晴らしいと思う。
最初から宝石やアイテムを追加してパラメータカスタムできたらもっとイイなあ。


5.見た目

大体流用なのはともかくとして。。

追加マップの画面レイアウトが不自然で、画面切り替え直後どちらを向いているか分かりにくい。
かと思えば地下ダンジョン(名前忘れた)は真上から見た2Dダンジョンという体たらく。
新キャラも、イラストのあるキャラはともかく秋次郎だの蟲人だの、狙ってるにしても映えない。

そしてキャンプメニューのレイアウトが手抜き。
MAGの取扱いが変わったので、当然レイアウトも変更されるべきなのに堂々と使い回し。
各仲魔のMP欄が削除され、HPバーの右側に不自然な空間が残っている。
管数が増えたとはいえ、ストックが2ページにまたがっているのも分かりにくい。
探偵手帳についても、妙に長文なので通常のメッセージウィンドウではなく
別件依頼のように画面全体を使って表示した方がいい。

あと敵のデザインが、イナゴは作中で飽きるし、
ラスボスについても、でかい人とでかい顔と球体に目玉という、
アトラス自身が散々やり尽くしたネタを連続で出されても萎える。
ラスダンのコントラストも凶悪で、なんかもうコメントが出てこない。


6.その他

・前作もPS2にしては短めのロードだったけど、今回は更に短縮されている。
 特に地名の出る街マップ切り替えはかなり早くなった印象。
 大タラスク呼び出し時もかなり軽快になった。
・だが大タラスクの役目が薄い。出した意味あるのか。
・一部スキル名が分かりやすくなった。ゲームから効果も調べられるように。
・別件依頼は良し悪し半々。面白いのだが、本筋から探偵らしさが無くなったのは残念なところ。
 アイテムを渡すだけの依頼の場合、依頼文を表示したまま達成できるのは手抜きくさいけど楽でいい。
 オマケの割に質も量も良いので、依頼主のシルエットを出すとか欲しかったかな。
・新月の魔人エンカウントが鬱陶しい。シナリオ込みで何のためにいるのかさっぱり分からない。
・メニューの階層が無駄に深いのでオールキャンセルが欲しい。スキル使いにくい。
・乗り物やピット、ワープでいちいちメッセージが出る。いちいち「なんと!」とか驚くな。
・二周目でもチュートリアル・イベントをキャンセルできない。
・△スキップは読めない早さでもよかったかも


とにかくシナリオの演出不足に尽きる。
別にシナリオ薄くてもメッセージ性が無くてもいいんだけど、
それにしても足引っ張りすぎ。会話フラグ立てるためだけに走り回るのはつまらん。
新章開始から30分くらい眠いテキストを読まされてるとテンション下がる。
ダンジョン内のセーブポイントは神がかった配置がされていたが、
シナリオ進行中は早くセーブしたいなーと、それだけ思ってた。
目新しさが無いのはさほど気にしてない。超力兵団好きだし。
またエセ大正でライドウが動かせる(しかも仲魔が2体!)と聞いたときは本当に鳥肌が立った。
なので、期待させやがって・・という私怨もある。

んで結局のところ、キャラや世界観設定の説明は前作に依存したままなので
「ライドウやりたいんだけど・・」と言われたときに、超力も薦めざるをえないのが難。
仲魔2体でMAGスケジューリングってのはまた遊びたい。
けどシナドはもうすっこんでろ。
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桐井 Dec06*2008
シナドはもうすっこんでろに激しく同意 アイツ何したかったんだろうね
むど Dec08*2008
クリアしたら分かるだろうと思ってたら分からなかった 不燃・・
memini Dec14*2008
ライドーの新作が出ただけで僥倖って事で
むど Dec19*2008
そうすね・・せめてラスダン眩しくなければレベル上げしたけど アカラナいくかー
名無しさん Dec11*2012
お前もうゲームしなくていいよ
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